夢ねこ★不思議缶

夢ねこ★ 空想・妄想の缶詰は。。。いかが?

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
別窓 | スポンサー広告 | ∧top | under∨

【白いライオン】


BLm7ckkCQAAXF99_convert_20140426020047.jpg
Photo:http://kurosoku.blomaga.jp/articles/13907.html


【白いライオン】



今日も サバンナに陽が昇る。

白いライオンの 忙しい一日が始まった。


動物達がやってきて 口々に訴える。


『お願いです。ライオンさん。』


『困っているんです。ライオンさん。』


『助けてください。ライオンさん。』



白いライオンは 休む間もなく。。

東に 西に

南に 北に

広いサバンナを駆け回る。



疲れた。。だ なんて

休みたい。。だ なんて


。。言えない。


だって 自分は

ライオンは。。 【百獣の王】

白き獅子なんだもの。


白き獅子は みんなを守る

サバンナの掟。


皆が それを認め

白いライオンも

そうありたいと 強く願う。



草原に 夕暮れの風が吹き

動物達が 家路を急ぐ。


『あぁ。。

今日も サバンナに住む動物たちは

守られ

明日の命の 約束を与えられた。』


ライオンは 夕暮れのサバンナの空を見上げて

ふぅ~。。っと 大きくため息をついた。



白いライオンも 家路につく。



『ただいま~。』


『おかえりなさい。』


『パパ~~♪ 遊ぼうよ〜♪』


『あなたぁ~!! ちょっと聞いてくださいよー!!』



白いライオンは 子供たちと戯れ

子育てに疲れた妻の愚痴に 耳を貸す。


ゆっくりとマタタビ酒で 晩酌でもしたいところだが

。。。オレは 父親だもの。

。。オレは 夫だもの

一家の長としての務めを果たさなければならない。


子供達の笑顔は

他に代えるものが無い 何よりの宝だし
 
可愛い妻の愚痴に付き合わなければ

後で 手痛いしっぺ返しが待っているのは 想像に難くない。


夜も更けて

家族が眠りについた後

白いライオンは そっと寝床から這い出した。

天空には 大きな月が架かり

月の光が 彼の姿を鮮やかに浮き上がらせる。


誰もいない部屋の片隅で

白いライオンは

ほっ。。と小さな ため息をついた。

そして

その身に纏った 白き衣を脱いだ。



白き衣の下より 現われたのは

小さな金色の猫。


誰も知らない 白いライオンの

本当の姿 。


重くて 嵩張る白き衣を脱ぎ捨てた

金色の猫は

大きく大きく伸びをすると

そっと家を出た。


ぴょんぴょん・・・ぴょーーん!!

サバンナに吹く 夜風と一緒になって

蒼く輝く月の光の下を

小さな黒い影が ぴょんぴょん身軽に駆けていく。



『さて今夜は 向こうに見える 大きなバオバブの木にのぼって

眠ってる鳥たちを ビックリさせてみようかな~♪』


『それとも それとも。。

マタタビをあちこちに撒き散らして

明日 みんなを酔っ払わせてみようかな~♪』


びっくりするみんなの姿を想像して

猫は ひとりでクスクスと笑って駆けて行く。


やがて猫は

おもむろに足を止めた。

そして 大きく輝く月を見て言った。


『やっぱり やめておこう。

だって オレは【白いライオン】だもの。』



サバンナを照らす月が

優しく囁いた。


《ネコ君 今日も一日お疲れ様。

さぁ 今夜も。。

キミが 白いライオンになる前の

優しくて 懐かしい記憶。

キミがキミに 夢中だった頃の

昔むかしの お話を聞かせてくれる?》


4322241_1630445906_195large_convert_20140426022723.jpg


スポンサーサイト
別窓 | 未分類 | コメント:15 | トラックバック:0 | ∧top | under∨
| 夢ねこ★不思議缶 |
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。