夢ねこ★不思議缶

夢ねこ★ 空想・妄想の缶詰は。。。いかが?

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【ともだち】



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【ともだち】


眠れない夜が続いていた。

何故眠れないのか 理由はわからない。

それでボクは 【夜】に尋ねてみた。


『ねぇ。。君と仲良くするにはどうしたらいいんだい?

ボク 君と上手くやっていきたいんだよ。』


【夜】は 静かにクスクス笑って言った。


『お友達をつくりなさい。

あなたのハートには どうやらぽっかり穴が開いているようです。

その穴を埋める呪文は たぶんお友達が知っているようですね。』


それでボクは 友達を探しに出かけることにした。


小さな森の 大きな樹の梢で

素敵な歌を歌っている小鳥を見つけた。

それで ボクは小鳥にお願いしたんだ。


『キミの声って本当に素敵だね。

ねぇ。。ボクと友達になってくれないかい?』


『いいわよ~。』


それでボクは 小鳥を家に連れて帰った。

小鳥は綺麗な声で 歌を歌ってくれたので

ボクは 

金色に輝く素敵な鳥籠をプレゼントした。


『ほら きらきら輝く素敵な鳥籠だろ?

ここで暮らしてくれる?

そして 毎日ボクのために歌ってよ。

そうしたら。。ボクは【夜】と仲良しになれると思うんだ。』


『いやよ!!

冗談じゃないわ!!

ワタシから大空を奪うつもり?

この翼は 何のためにあるのか知ってる?

。。こんな狭いところで暮らすのは嫌ーーっ!!』


そう言って小鳥は バタバタと部屋の中で暴れて飛び回ったかと思うと

終いに

開いた窓から すいーーっと大空へ飛び立った。


『せっかく素敵な鳥籠をプレゼントしたのに。。。

ボクの気持ちがわからない友達なんて

こちらからお断りだよ。』


ボクはまた 友達を探すことにした。


『ねぇ ボクと友達になってくれないかい?

それで ボクの家においでよ。

ボクのうちの庭はすごく広いし ご飯も美味しいよ。

きっと満足できると思うよ。』


街の外れの野原で出逢った犬に ボクはお願いした。


『いいよ。

美味しいご飯は魅力だなぁ~。』


それでボクは犬を家に連れて帰った。

犬は とても器用に

【お手】とか【おすわり】とかして 芸を見せてくれたので

ボクは 彼の黒い毛並みにお似合いの

真っ赤な首輪と鎖をプレゼントした。


『ほら。かっこいいだろう?

これ。。つけてくれる?

これをつけて 明日から一緒に散歩に行こうよ。』


『やだよぉ~!!

こんなのつけたら 上手く走れないじゃないか!!』


『だって。。散歩する時は

犬は これをつけるのがルールなんだよ。』


『ルール?

そんなの オレ達が決めたルールじゃないよ!!

それに。。

キミの家の庭って これっぽっちなの?

野原の方が ずーーっと広くて気持ちがいいや。

美味しいご飯よりも やっぱり自由に駆け回れる方がオレは好きだな。

悪いけど。。友達になるのはやーーめた!!』


そう言って 犬は広い野原目指して風のように駆けて行った。


『ちぇっ!!なんだよぉ~。。

ルールはルール。

守らなきゃいけないんだよ。』



友達って。。

こんなに探すのが 難しいものなんだ。 

ボクは 何だか疲れてしまって

公園のベンチに座り込んだ。


ふと 隣のベンチを見たら

茶と黒と白の三毛猫が

気持ち良さそうに 日向ぼっこしている。


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『どうせ また断られるんだろうなぁ~。』


そう思いながら ボクは猫に話しかけた。

 
『ねぇ。。ボクと友達になってくれないかい?

もし友達になってくれるのなら。。

キミが眠る柔らかいソファも 駆け回れる庭も 美味しいご飯も

みーーんな用意してあげる。』


『いいわよ。友達になってあげる。』


それでボクは 猫を連れて家に帰った。

猫は ふかふかのソファで眠り

庭で遊び

美味しい餌を毎日食べた。


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でも。。やっぱり何かが足りない気がする。

そう思ってボクは猫に話しかけた。


『ねぇ。。

ボクはキミと友達になったはずなのに

キミはちっとも遊んでくれないね?
 
好きな時に昼寝して。。

たまにごろごろ擦り寄ってきて。。

キミって ものすごーーく自分勝手!!

ボクはキミに こんなにいろんなものをあげたのに

キミは ボクなんかどうでもいいみたい。

こんなの友達じゃないよ!!』


『あら?変ねぇ~。

ワタシはあなたに 何か欲しいって言ったかしら?

柔らかいソファも

遊ぶ庭も

美味しいご飯も

あなたが勝手にくれただけ。

あなたは何が欲しかったの?

ワタシと一緒に遊ぶこと?

じゃぁ。。

遊ぶのが飽きちゃったなら。。友達はおしまいなの?』


『いや。。

遊んだ後も。。友達だよ。』


『じゃぁ 今も友達でしょ?

ワタシはあなたがそこにいるだけで

それでいいの。

あなたの腕もベッドも あたたかいしね。

あなたは

ワタシと一緒にいると どんな気持ちになるの?』


そう訊かれて

ボクは ボクのハートに問いかけた。


『キミと一緒にいると どんな気持ちになるんだろう。。ボク?


えっとぉ。。


あたたかくて

ふわふわしてて

ぎゅって したくなって

いっしょに いると

なんだか うれしくて

なんでも ゆるせちゃうみたいな。。

でも

キミがあそんでくれないと ちょっぴりさびしいんだ。』


『うふふ♪

ねっ?

一緒にいると。。

あたたかくて

気持ちがいいでしょ?

それで 充分じゃない。

それだけじゃ まだもの足りないの?

あなたは なにか友達の【カタチ】が欲しいの?』


『。。。』

 
あぁ。。そうなのか。

【友達】はもう ここにいるんだ。


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よううやく友達を見つけたボクは

なんだか急に眠たくなって

隣に寄り添った猫のあたたかなぬくもりを感じながら

一緒に

ふかふかのソファで眠りについた 。



くぅ~くぅ~くぅ~~。。

ぐぅ~ぐぅ~ぐぅ~。。




ふたりの優しい寝息を聴いて

【夜】は

『あなたのハートの穴を埋める呪文は あなたのハートの中に♪』

そうつぶやいて

にっこり。。と微笑んだ。



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猫Photo:☆わかこ☆
 
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