夢ねこ★不思議缶

夢ねこ★ 空想・妄想の缶詰は。。。いかが?

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
別窓 | スポンサー広告 | ∧top | under∨

【かたち】



【かたち】



【かたち】



ひとつ 【かたち】が ありました


こころの中に ぬくぬくと

やさしい 

かたちがありました


ある日 かたちが はじけてとんで


こちらに ひとつ

記憶のかけら

あちらに ふたつ

想いのかけら

みっつ よっつ・・・とちらばって


あわてて 

ひろいあつめても

あわてて 

つなぎあわせても

かたちは 【ひとつ】を忘れました


いびつな かたち

ゆがんだ かたち


かたちを 【かたち】に 

もどそうと


あちらを ぺったん

くっつけて

こちらを ぺったん

くっつけて


それでも やはり

もどれない


悲しくて せつなくて

ぽろぽろ ぽろぽろ

こぼれた涙

いびつなかたちに

ぽたぽた ぽたり


すると

かたちが ふくらんで


△さんかく?・・◇しかく?・・・○まるになり


ぷかぷかぷかり

お空にあがり

ぽかりと 夜空に浮かびました


それから

夜空を 見るたびに


『あぁ。。今夜はそこにいるね?』


なくした【かたち】を そこにみつけて

懐かしさに

ふと

幸せになる人がいるのです



【かたち】







スポンサーサイト
別窓 | 未分類 | コメント:8 | トラックバック:0 | ∧top | under∨

【四角い箱の中で】



【四角い箱の中で】

(Photo★http://animal-wildlife.blogspot.com/2011/08/white-tiger.html)



【四角い箱の中で】



ある日目が覚めると

ボクの周りの世界は変わっていた。


(あれ?

。。。ここはどこだろう?森の匂いもしない。草原を渡ってくる風のお喋りも聴こえない。)


ボクはきょろきょろと辺りを見回した。


『あっ!!白い虎さんが目を覚ました~♪』


『綺麗な毛並みをしてるね。

こらこら。。。フェンスにのぼっちゃ駄目よ。【猛獣注意。危険!!】て書いてあるでしょ?』


『でも優しい目をしてるよ。』


『そうね。ブルーの瞳がかっこいいね!!』


ボクの前で人間の親子連れや若いカップル達が歓声をあげるのを

ボクは不思議な思いで聴いていた。


(ボクが怖くないのか?

ジャングルじゃいつだって。。。ボクの姿を見るだけでみんな逃げていったぞ???)


ジャングルでは 独りぼっちだった。

それなのに人間達は ボクに向かって微笑んでくれる。


毎日のようにボクの姿を見に たくさんの人間達がやってくる。

ボクがあくびをすると 笑い。

ボクがごろごろ回転すると 歓声をあげる。


それでボクは嬉しくなって。。。ぴょんぴょん跳ねてみたりする。

そうすると人間達は大きな声で笑い出す。


ここにはボクの好きな大きな樹も広い草原も無いけれど。。。いいところだ。

人間達の笑顔は ボクを幸せにする。

お腹が空いたひもじさに困ることもない。

ボクは不思議な安らぎを覚えて 毎日眠りについた。



ある日。。。

いつもは閉じられているドアがちょっと開いていた。


(あれ?お散歩に出てもいいのかな♪)


ボクは前足でそっとドアを押して。。。外に出た。

広々とした動物園の門をくぐり街へ。


広い広い。。。どこまでも続く夜明け前の道路。

ボクは なんだか嬉しくなって

駆け出した。

どんどんどんどん スピードを上げていく。

こんなに思いっきり走るのは久しぶりだ。

ボクの体中の細胞が歓びの声をあげているのがわかる。

東の空から太陽さんが顔を出した。

朝の冷たい空気が

ボクの胸をいっぱいにする。



道の向こうから新聞配達の若いお兄さんがやってきた。

こんなに朝早くからご苦労様だなぁ~。

ボクは。。。

(お兄さん おっはよう~♪)

思いっきりの笑顔で挨拶をした。


『ぎゃーーーっ!!』

お兄さんは

叫んでひっくりかえった。

お兄さんの抱えていた新聞が歩道に散乱した。


(ん?どうしたのかな?何かにつまづいたのかしら?)


ボクが新聞を拾って渡そうとしたのに。。。

お兄さんは走って行っちゃった。

(お~~い!!忘れ物だよ。)

まぁ。。いいや。


走って 走って。。。

色とりどりの光が ぴかぴか光る大きな広場。


あか

あお

きいろ


ぴかぴか ぴかぴか 綺麗だな。

ボクは広場の真ん中に座って ぴかぴか光る不思議な光に見とれていた。



キキキーーーッ!!

ガッシャーーーン!!


うわっ!?

なんだろう?

まるで。。。ゾウみたいな奴がやってきてぶつかったよ。

大丈夫かな?

動かない。

ゾウ。。。死んじゃったのかな?


一緒にいた人間に声をかけた。


(怪我してませんか?痛くないですか?)


人間は目を丸くして。。走って行っちゃった。

急いでいるのかな?

まぁ。。いいや。


くんくんくん。。。

何だか。。いい匂いがするな。


ボクはちょっとお腹が空いたので

ゾウがぶつかって壊れた建物の中に入った。


(あっ♪お肉だーーー!!)


むしゃむしゃむしゃ

美味しいな♪

むしゃむしゃむしゃ

幸せだな♪


こんなにたくさんのお肉。。。

散歩に出られて本当にラッキーだなぁ。



ぴーぽーぴーぽーぴーぽー
 
うぅ~~うぅ~~うぅ~~


遠くからたくさんの歌が聴こえてきたよ。

誰が歌ってるのかな?

なんだか下手くそで騒がしい歌だなぁ。。。



おやおや。。。人間がたくさん集まってきた。



朝の挨拶をしよう。

思いっきり素敵な笑顔で。

そしたら。。またいつもみたいに笑ってくれるかな?


(みんな おはよう~♪)


『きゃーーー!!』


『こっちへくるぞ!!逃げろー!!』


人間達が走り出した?

どうして?


あ♪

鬼ごっこしたいのかな?

そうだね。

ここは広くて 鬼ごっこには最適だもん。


(よしっ!!)と気合を入れて

ボクは。。。追いかけた。



待て 待て まてぇ~~~!!

人間達は 逃げる。


待て 待て まてぇ~~!!

ボクは追いかける。


あれ?

泣いてる。

叫んでる。


。。。笑ってないよ。

ちっとも楽しそうじゃない?



どうして?

楽しくないの?

鬼ごっこは楽しむものだよ。

ボクと遊びたくないの?

いつもみんな 笑ってくれたじゃないか。

ボクのこと 素敵だって言ってくれたじゃないか。


どうして?

どうして?


ボクはボクだよ。

昨日のボクと同じだよ。

ちっとも変わってないよ。

ボクの部屋から外に出ただけだよ。

一緒に遊ぼうよぉーーー!!



たくさんいる人間達のうちの一人でもいいから。。。

笑ってくれるんじゃないか

遊んでくれるんじゃないか


そう思って。。。

ボクは一生懸命 人間達の笑顔を探したけれど。。

どこにも無い。


ボクを見るその瞳は

怖い

嫌い

あっちへ行け。。。


これじゃ。。。ジャングルと同じだよ。

ボクは本当は

人間達にとって

怖くて

嫌で

近寄りたくない存在なんだ。



なのに人間達はボクが檻の中にいるから

安全だよ

怖くないよ

素敵だよ


そう思い込んでいたんだね。



ねぇ。。。

こんなの嫌だよ。


なんだかジャングルに帰りたくなってきた。

だってジャングルでは

最初から

ボクはひとりで生きていた。

でも

ひとりだけど。。。独りじゃなかった。


ジャングルにはジャングルのルールがあって

そのルールの中でボクは

森や

草原や

泉や

獣や鳥達と ひとつだった。



ねぇ。。。もう二度と人間達と一緒に遊ぶことなんか考えたくないよ。

だってボクは虎だもの。


虎は虎のままでジャングルで生きたいんだ。

人間達に怖さを味あわせるために

生まれてきたんじゃないんだ。


ボクはめちゃくちゃ哀しくなって。。。そこにうずくまった。


『今だ!!撃てーーー!!』

パンッ!!

何かが体に弾けて。。。

痛いっ!!と思ったら。。。ボクは深い深い眠りの中に引きずり込まれていった。


泥のような深い眠りから。。。ボクは目覚めた。

四角い部屋の中。


見慣れない人間達がやってきて

ボクの飼育係のおじさん達が。。。ぺこぺこ頭を下げている。


(偉い人なのかな?もしかしてボクをジャングルに帰してくれるのかしら?)


『ホワイトタイガーは珍しいから金儲けになるかと思ったが。。。こんなに世間を騒がせちゃ。。とんだ疫病神だよ。』


『この動物園の管理能力も問われてますから。。。とうぶんここに置いてほとぼりが冷めるのを待ちますか?』


『まったく!!見世物にもできずに金ばかりかかるのか!?』


『こいつをこの動物園に買収するのにかかった分もとりかえしてないのに。。。とんだ金食い虫ですよ!!』


『どこかいい値段で引き取ってくれる所はないかね?』


『ホワイトタイガーはまだまだ儲かりますからね。他の動物園に打診してみますよ。』


『こんなことがあっても【金のなる木】にはかわりないからなぁ~。』


そっか。

ボクは【お金】のためにここに来たんだね。

ボクはお金を生み出す道具だったんだね?

みんながボクにくれる笑顔は。。。お金と引き換えの笑顔だったのかしら?

お金って何なんだろう?

人間達にとってはとても大切なものみたい。

それをあの偉そうな人間達にあげれば。。。

人間達は満足して

ボクはジャングルに帰れるのかな?



ねぇ。。。誰か【お金】ってものををボクにください。

どんなものか知らないけれど

それがあれば

きっと

ボクは自由になれるんだ。



もう人間達を怖がらせるのは嫌だ。

飼育係のおじさんたちの困った瞳も見たくない。

ボクは人間達の笑顔を見たかったのに

。。。ボクはここにいたら

忌み嫌われる存在なんだ。



この四角い部屋の小さな窓からは

ぽかぽかお陽さまの光もなかなか入ってこない。

風のお喋りも聴こえない。



瞳を閉じると。。。懐かしいジャングルの風景が広がった。


暑くて

湿った森の匂いがして

草原を気まぐれな風が吹き抜ける

。。。ボクの生まれたところ。


お腹が空いて ひもじい夜もあるけど

ボクに笑顔を向けてくれる 人間はいないけど

月の光が

優しく優しく眠りを誘う

ボクの。。。ふるさと。



ボクはボクのままで

生きたい。



そうして。。。今夜もボクは

四角い箱の中で

夢を見る。


そこは。。。

切り取られた真っ直ぐなもの。。。四角いものの無い世界。

たくさんの色と

匂いと

音が。。。

混じりあい

響きあい


どこまでも どこまでも

優しい曲線でできた世界


ボクが【在る】ことを知っている

ひとつが全部で

全部がひとつの。。。世界で

森や

草原や

泉や

獣や鳥達と


【命の歌】を歌う夢を。。。見る。



別窓 | 未分類 | コメント:8 | トラックバック:1 | ∧top | under∨
| 夢ねこ★不思議缶 |
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。