夢ねこ★不思議缶

夢ねこ★ 空想・妄想の缶詰は。。。いかが?

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
別窓 | スポンサー広告 | ∧top | under∨

【時の彼方で】



【時の彼方で】



【時の彼方で】



何故に泣く?

風が尋ねた


わからないのです

嬉しいはずなのです


。。なのに。。。

涙が止まらないのです



ならば 泣くがよい

はらはら はらはら 落ちるお前の涙は

私がもらい受けよう


赤茶けた大地が そう応えた



わたしの流す涙は

ぽたぽた ぽたぽた

大地に滴り落ちた


風が優しく 

わたしの頬を 撫でた

大地が静かに 

わたしの涙を 吸い込んだ



ふと 空を見上げると

雲が 

繋がり 離れ

形を変え

大空を 流れ 流れていった



あぁ。。

そうなのだ

流れていくのだ

全てが この時の彼方に



赤茶けた岩山に座り

暮れゆく草原を眺めながら

わたしは 

時の彼方に 思いを馳せる




遥か 遥かな 時の彼方で

わたしは 

きっと幸せに違いない  




【時の彼方で】

 

スポンサーサイト
別窓 | 未分類 | コメント:6 | トラックバック:0 | ∧top | under∨

【夏の終わりに】



夏の終わりに
 



【夏の終わりに】




気づいた時は ひとりぼっちだった。



ひとりぼっちで

ぽかぽかするものと

ふわふわするものを

探していた。



太陽さんは ぽかぽかと

なんだか 心地よく

お月さんは ふわふわ

ボクを つつみこむのだけれど

ボクが知っている

ぽかぽかと ふふわふわじゃなかったんだ。



ひとりぼっちになる前は

ボクは いったいどこにいたんだろう?


たまに出逢う 大きな人間たち。


『あら?どこの猫?可愛い~♪』

そう言いながら抱き上げてくれる 優しい手。


『腹へってるのか?ほら これやるよ。』

差しだされる 美味しいご飯。


そんな時

ほんのちょっと ぽかぽかとふわふわを思い出すんだけど。。。

すぐに消えてなくなっちゃうんだ。



夏の終わりに





ある日 ボクはちょっと遠出して

大きな公園のベンチで 日向ぼっこをしていた。


やわらかな木洩れ日と

やさしく体を撫でるそよ風は

忘れていた何かを 思い出させるみたいだ。


うとうとしてたら。。。


『あっ!!猫だーー!!』


『可愛いね。』


小さな人間がやってきて ボクの背中を撫でたり のどの下をこちょこちょしたり。。。


ごろごろごろ~♪

(くすぐったいよ。)

気持ち良くなっていたら。。。


(いてててっ!!。。。ぎゃーーーーーっ!!)


誰かが ボクの尻尾をおもいっきりつかんでひっぱった。

ガリガリガリーーー!!

思わず爪が出た。


『うわぁーーーー!!ひっかいたーーーっ!!』


『このバカ猫ーーーー!!』


みんなが 石を投げる。

ボクは 慌てて草むらに逃げ込んだ。


『バカ猫だねーー!!』  


『そうだよ!!せっかく可愛がっていたのに。。。ひどい猫だね。』


『ねっ。もう帰ろうよ。』


そう言ってみんなは 帰っていっちゃった。



ボクは またひとりぼっち。

我慢すれば良かったのかな?

そしたら。。。もっともっと一緒に遊べたのかな?


でも 痛いのは嫌だ。

そういえば。。。

(小さな人間は、たまに凶暴になるから注意しろ!!)って。。。いつか出逢った長老が言ってたな?

小さな人間と遊ぶのは もうこりごりだ。



夏の終わりに





『おいで。』

小さな声がした。


『おいで。こっちへおいでよ。』


見ると。。。

小さな男の子の瞳が 葉っぱの隙間から見えた。


(やだよ。痛いのは嫌いだ。)


ボクは見つからないように。。。草むらの中で いっそう身を縮めた。


カサッ!!

カサカサカサーーーッ!!


(うにゃっ?!にゃんだ???)

ありゃ。。

目の前に。。。

ボクの大好きな【ねこじゃらし】が。。。


ぴょん!!

思わず跳びついた。


カサッ!!

カサカサカサカサーーー!!


ぴょん ぴょんぴょーーーん!!

ボクは男の子の前に跳び出した。



『あはははは~♪』

男の子が笑った。

つられてボクも

(にゃぁ)。。。と鳴いた。



ねこじゃらしのウォーミングアップをして。。。

鬼ごっこ。

かくれんぼ。

ボクは 水遊びは遠慮したけど

男の子は 木登りを遠慮した。

猫にだって 人間にだって

それぞれ苦手なものはあるもんね。


茜色の空が 広がっていた。

ボクたちは 夕陽が西の空に 

さよならのご挨拶をして

星が ひとつ ふたつと

瞬き始めるまで 遊んで 遊んで。。。



夏の終わりに





『●●ちゃん おいで~。おうちに帰るよ。』


ふと見ると 大きな人間の男の人と女の人が

公園の入り口から こっちを見ている。


『あっ♪パパとママだーーー!!』


男の子は ボクを振りかえって言った。

『もう。。。おうちに帰らなくちゃ。ごめんね ねこちゃん。』


それから

小さな手で ボクの頭を撫でて

その腕に ボクを抱き上げた。


とくん とくん。。とくん。

ぽかぽかの 音。

懐かしい。


ぎゅっ♪。。。ぎゅーーーっ♪

ふわふわの 甘さ。

懐かしい。


このままずーーーっと

懐かしい音と甘さに 包まれていたかったけど。。。


『じゃぁね。。。バイバーイ。』


男の子は 小さな手を振って

パパとママのもとに向かって走っていった。


『●●ちゃん こんなに遠くで遊んでいたのね?ママ探しちゃったよ。』


『パパもあっちこっち探してたんだぞ。さぁ 帰るぞ~。』


『ねこちゃんと遊んでたの。おもしろかったーー♪』


『そう。良かったね~。ねこちゃんもおうちに帰るからバイバイだね。』


男の子は パパとママに手を繋がれて

もう一度ボクに バイバイと手を振ると 

夕暮れの中に消えていった。




ボクは またひとりぼっち。

帰るおうちなんてないよ。

あの子のおうちはどこかな?

また逢えるかな?

ボクのパパとママも

いつかこうやって

ボクを迎えにきてくれるのかな?




もう茜色の空は すっかりどこかにいっちゃって

藍色の空が

ひたすら ひたすら夜に向かって走っている。


お星さま きらり。

お月さま ぽかり。





あの子の名前。。。なんていったっけ?

思い出せないや。

だって 人間の名前って複雑なんだもん。


でも。。。

あの子の ぽかぽかとふわふわは

ここに在る。


(忘れないよ。)


ボクは

そっと胸をおさえた。


(あぁ。。今夜は ずーーーっと このぽかぽかとふわふわと一緒なんだ。)



夏の終わりに





夏の終わりの夜風は

そよそよそよ。


チビねこの眠りは

すやすやすや。。。




それじゃぁ

おやすみなさい。











別窓 | 未分類 | コメント:8 | トラックバック:0 | ∧top | under∨
| 夢ねこ★不思議缶 |
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。